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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 11/25/09:21

03.20.00:56

カケラ

いつか僕は バラバラになってしまって
 
自分のカケラを探す旅に出た
 



探し当てても

果たしてこれが 本当に自分のものであったのか

そうでないのか わからなくて

その度に 周りの人に聞いて回った


 
「そうだ」という人

「そうじゃない」という人



僕は迷ってしまったこともあったけど

「迷って手にしたものが答えだよ」って教えてもらったよ

僕は僕の答えが 正解か間違いか不安だったけど

「誰も丸付けなんてできないんだよ」って教えてもらったよ




 
 
今の僕の姿は あの頃の僕とは違うみたい


 
僕が選んだものばかり


 
拙いかい 未熟かい


 
でも 君に見てほしいと思える


 

僕になれたよ

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03.19.00:38

Back Number

君のハンドルに 一日を任せたら

僕はもう 車窓に貼り付いて

外の世界を覗く 子どものよう

帰省する車内で

いつまでも続く冬の田園を眺めていた 子ども



 
ちぎられた雲たちが 何かを描いていくのだけれど

いつも形になる前に 僕は通り過ぎてしまう



 
リピートを繰り返す 1枚のアルバム

理由もなく耳に残る2曲を

タイトルも尋ねないまま サビだけ口ずさんでいく



 
きっと僕らはそんな感じだ



  
どんな形なのか これは何なのか

名前はあるのか 名付けられないのか

わからないまま 愛していく





息を抜くように 父はマイルドセブンを吸った

逃げ場を失った僕は

窓を開けて白い長い息を吐くと

なんだか父の真似ができている気分になった




冷たい空っ風が 額に当たって僕の前髪を立てた

風の音しか聞こえなくなった

次々に去来していく景色を

許すように見つめていく



 
きっと僕らもそんな感じだ



 
どこへ向かうのか どこへ辿り着くのか

進んでいくのか 帰っていくのか

わからないまま 続いていく

03.18.04:57

RUNWAY

テクノに揺られ フラッシュを浴びながら

前だけを見続けるモデルのように

胸を張って歩きたい


 
私が歩いても 音楽は流れないし

フラッシュは焚かれない

満員電車で足を踏まれながら

少し擦れた 革靴を眺めてしまう



 
例えば この小さな交差点で

向かいの男性たちは 
信号ではなく

私の隣にいるこの女性を眺めているだろう

 
私にとっては ただ毎日渡るだけの「横断歩道」が

彼女にとっては パリコレの「ランウェイ」なのかもしれない



 
「なりたい自分」は いつしか「なれない自分」に変わっていった

でも 私は自分を「あきらめた」わけではない

自分を「認めた」のだ


 

私なりの小さな目標がある

私なりの穏やかな愛がある

私なりの大きな夢がある

私なりのでこぼこの道がある


 

決して引き返すことのない自分の道を

颯爽といこう

片方だけ 口角を上げながら

太陽の光でいい イヤホンから流れる
J-POPでいい

私が歩く道こそが




私だけの「ランウェイ」だ



 

そして 信号が変わった

03.17.00:30

名前が同じだけの3月11日

君との思い出を

胸ポケットにしまい込んだのを忘れていて

そのまま洗濯しちゃったものだから

もうしわくちゃのカチカチさ


 
破かないように ゆっくり開いてみるのだけれど

最初の文字がもう消えちゃっていて

まるで歌い出しを忘れてしまった歌のよう
 

 
何度も回るカレンダーが

今日も同じ日を届けてくれるけど

 
働き者の地球が

今日も変わらず朝を届けてくれるけど

 
名前が同じだけの 3月11

 

そういえば 僕の背番号6番は

今は誰の背中で 風に泳がされているのだろうか


 
 
こうなったら
 
息ができないくらい 君に夢中だった僕と

本当に息ができない プールの中の僕と

同じにしてしまおうかな


 
くるくる ゆっくり回りながら

何かを決めたように 思い切り壁を蹴ってみる

決して同じ場所には たどり着かないけど

息継ぎを忘れるくらい 今も夢中で泳げるだろうか

03.16.00:00

涙さん



涙さんに聞いてみた


 
なぜこぼれてしまうの?


 
涙さんは困った顔をして

今度はもっと 泣いてしまったっけな


 
うれしいの?


かなしいの?


 
わからないまま伝うものが

きっとたくさんあるのだろうな
 
 

 
あの日の僕には ただ隣に座ってくれる人がいてね

朝になったら

僕の顔がよく見えたみたい

 
手を叩いて笑うものだから

今度は僕が 笑ってしまったっけな

 

泣いているの?
 

笑っているの?


 
わからないまま頷くものが


きっとたくさんあるのだろうな