11.23.05:39
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03.19.00:38
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君のハンドルに 一日を任せたら
僕はもう 車窓に貼り付いて
外の世界を覗く 子どものよう
外の世界を覗く 子どものよう
帰省する車内で
いつまでも続く冬の田園を眺めていた 子ども
いつまでも続く冬の田園を眺めていた 子ども
ちぎられた雲たちが 何かを描いていくのだけれど
いつも形になる前に 僕は通り過ぎてしまう
リピートを繰り返す 1枚のアルバム
理由もなく耳に残る2曲を
タイトルも尋ねないまま サビだけ口ずさんでいく
きっと僕らはそんな感じだ
どんな形なのか これは何なのか
名前はあるのか 名付けられないのか
わからないまま 愛していく
息を抜くように 父はマイルドセブンを吸った
逃げ場を失った僕は
窓を開けて白い長い息を吐くと
なんだか父の真似ができている気分になった
冷たい空っ風が 額に当たって僕の前髪を立てた
風の音しか聞こえなくなった
次々に去来していく景色を
許すように見つめていく
きっと僕らもそんな感じだ
どこへ向かうのか どこへ辿り着くのか
進んでいくのか 帰っていくのか
わからないまま 続いていく
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