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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 11/23/12:07

06.12.05:13

BLUE・BLUE・BLUE(後篇)③

4ddca57c.JPG

ペン入れ完了

今、ペン入れが終わりました。
ちょっと疲れました。

メンバー中では、僕はペン入れ速い方なんですが、今回はなんだかすごく時間がかかりました。30ページなのに。。。
原因は・・・

「制服」です。いやー、面倒くさい!!画像見て頂くとわかると思うんですが、単に黒一色ってわけじゃないんです。光と影で「シワ」を作った後、さらに白と黒の境界線にグラデーションをかけるために細い斜線を入れていくんです。これが時間かかるかかる。
後篇では制服のシーンがほとんどなので、ページ毎に労力がかかるかかる。ふぅ。首が痛い、マジで痛い。

こんなに描き込んだのは19歳のときぶり

復帰第一作『Marie』からデジタルソフトを導入したこともあって、黒ベタ作業や背景処理はPCでの「仕上げ作業」に持ってくることが多かったのですが、最近はほぼ手描きに戻しています。どうしても細かい「かすれ」や「味のある斜線」はPCだと表現できないんです。なので、生原稿の状態でここまで画面を黒くしているのは19歳のときに描いた処女作『AGAIN』以来となります。なんか気持ちいいですね。大変ですけど。。。
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忘れられない空

この作品の季節はちょうど今の季節6月の梅雨の時期です。そしてラストシーンでは雨が止んで、晴れた空を見上げるところで幕になります。

皆さんは忘れられない空ってありますか?僕は結構あります。というより、ある時から意識するようになったんですけど。。。なにか特別な日だったりすると、空を見上げて写真を撮っておくんです。顔に似合わずロマンチストって??・・・いいすぎです(笑)

作品のテーマにもなっていますが、いつまでも1つの空ばかり振り返るのではなくて、思い出したくなる空を1つでも多くしていきたいと(大学3年生のとき)思ったんです。

そんなふうに思える仲間と出会えたことが、あのとき、ふつーにうれしかったんだと思います。

さて、今日は今から消しゴムをかけて、美容室行って(もう髪モサモサ)、原稿をスキャンしに木村寧都宅に行ってきます。仕上げ作業は来週から。頑張るぞ\(-o-)/
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06.04.01:10

BLUE・BLUE・BLUE(後篇)②

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下書き完了

いいペースで下書きが完了しました。

上下の余白の使い方

今回心がけていることは「見やすさ」です。前篇では上下の余白まで絵を描き込んでいたのですが、今回の後篇では、重要なコマ以外は原則、余白部分を残して描いています。

左の画像の場合は重要なシーンなので、上下の余白まで描き込んでいますね。まぁ、スタンダードな余白の使い方に戻したということです。

上下の余白を使うと上下の幅が広く使えるので、前篇では4段で横割りしていたんですが、後編では上下が狭くなった分、3段の横割りが多くなっています。あくまで原則、ですが。。。

手抜きじゃないありません。

ページにおける白の比率が多くなると、ぐっと見やすくなります。僕の場合、いつも描き込みすぎてしまうんです。手を抜くことを知らないんですね。特に背景。
だから、今回はなるべく背景を描かないようにしました。背景のコマは見開きで最低1コマあればOKと業界では言われています。それを念頭に、読者が物語を読み進めるのに必要な情報だけ(場所の設定など)描こうと意識しました。決して、手抜きじゃありません(笑)でも実際、背景を描かないと楽だなぁって感じます。

「背景」より「人物」を描いてる方が面白い

これも、専門学校時代の発見だったんですが・・・
静物画(りんご、椅子、石像、風景など)を経て、人物画(特に人体クロッキー)を覚えると、もう前者の魅力は俄然落ちます(あくまで僕の場合ですが)。動かないものより、生命の動きを感じる人物の絵の方が本当に面白いんです。
これはマンガも同様で、何を描いているときが一番面白いかって、人物を描いているときが一番集中しているし、面白いんです。僕は背景を描くのもそんなに苦ではないんですが、それでも、分泌されているアドレナリンの量は確実に違っていると思います(あくまで僕の場合ですが)。

さて、来週はペン入れです。
あ、ラジオ聴いてたら、ラジカセが壊れた!!何もしてないのに急にCDに切り替わるし、リモコン操作も利かない!!なに!?ポルターガイスト現象!?

05.27.09:41

BLUE・BLUE・BLUE(後篇)①

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後篇ネーム完了

『The Ropes~平成の常盤荘~2/5 Vol.4』に収録の「いつか僕らがグレーになる頃に」第一章『BLUE・BLUE・BLUE』。
気になる続きが昨夜、完成しました。
鈴木よみしと一緒に、両国にある「ベローチェ」で10時間格闘の末、なんとかまとまりました。ありがとうございます、鈴木さん<m(__)m>
前篇28ページ。後篇30ページの自身最長の58ページの大作になりました。

あの頃の約束や夢を
僕らはいつ果たすんだろう


後篇では、美幸を守るつもりが逆に傷つけてしまう主人公・直樹の苦悩と成長を描いています。僕も中学生の頃、友だちとの約束を果たせなくて随分思い悩んだ時期がありました。
でも、約束や夢って、「思い出」の中で果たされるものじゃないと思うんです。なんていうのかなぁ。美幸のように、本当に大切な人たちとこれから先もずっと一緒にいたいって願うなら、彼女が見なくちゃいけないのは「あの頃の直樹たち」じゃなくて、「今の、これからの直樹たち」なんじゃないかなぁ。当たり前なんですけどね(笑)頭でわかってても、あの頃は素直に見れなかった。。。

「よくこのテーマを物語にしようと思うねぇ・・・」

感心したのか呆れられたのか、隣で鈴木よみしが笑いながらこう言いました。とにかく複雑。人物の心理も何で何が動くのか、一番の不満・不安は?それを払拭する言葉を大輔や美幸は果たしてなんてかける?台詞にきちんと感情は乗ったか?どこまで読者にわかりやすくして、どこまで含みを持たせるか。

とにかく悩むけど、今回は不思議と考えるのが楽しい。
そういうのを感じると、「あぁ、本当に俺はこの作品を描きたいんだな」って思う。

制作期間約60日。『BLUE・BLUE・BLUE(後篇)』30ページ。『ひまわり』34ページ。全64ページ。
楽しくなりそうです(^-^)

05.22.10:22

ひまわり①

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新作『ひまわり』

2010年8月29日リリース予定
『The Ropes~平成の常盤荘~3/5 Vol.5』に収録予定の
「いつか僕らがグレーになる頃に」第2章
『ひまわり』のネームがほぼ9割方完成しました。
今回の主人公は左図を見てもらえればわかるように第1章で登場した、太っちょで朗らかな小川純司くんです。
年代は彼らが高校生になった頃のお話。

モチーフは“黄色”

第1章『BLUE・BLUE・BLUE』ではその名の通り、“青”がモチーフだったわけですが、今回は“黄色=ひまわり”。
ちょっと安直なんじゃない?確かにそうなんですね。花を使ってしまうと、どうしても花言葉でオチをもってくることが多くなってしまうので避けたかったのですが。実際Vol.3の『桜桃(さくらんぼ)』では花言葉で締めくくられているし。
でも、苦心のすえ、いいラストができましたので期待してください。久々に自信作です!

あなたを見つめている
あなたは素晴らしい

ちなみに、ひまわりの花言葉として周知されているのは上記の2つだと思いますが、花言葉は国によってもその意味が異なってくるように、諸説を持っている場合がほとんどです。
ひまわりに関してもその例外ではなく、僕らの世代はあるひとつのドラマを通して、特別な花言葉を記憶しているのではないかと思います。

時は1998年。TBSで当時高視聴率をマークしていた金曜ドラマ『聖者の行進』。
脚本は90年代後期を代表する野島伸司(他、代表作『人間失格』『未成年』『ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ』『リップスティック』『美しい人』。SMAPの『らいおんハート』を作詞しているのもこの人。)
主演はいしだ壱世、広末涼子、酒井法子ら。
主題歌は近年Mr.Childrenの桜井さんがカバーしたことでも名高い、中島みゆき『糸』。

僕らにとって、ひまわりの花言葉は・・・

 

 

いつもそばにいるよ

05.12.23:16

小学館「ゲッサン」にちょびっと掲載!

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2010年5月12日発売
小学館「ゲッサン6月号」

本日発売の小学館「ゲッサン」512ページにて
第11回GET THE SUN新人賞の結果発表が・・・!!

『The Ropes~平成の常盤荘~2/5 Vol.3』に収録の
僕の作品『桜桃(さくらんぼ)』が【佳作】を受賞致しまして、ワンカットではありますが、掲載されています。

うれしいんですが、印刷具合があまりよくないんです。
『Vol.3』を持っている方々は見比べてほしいです。
こんなに黒くないんです。。。
あ~、すこしかなしい。。。(比べて!⇒もとの絵
 

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課題点

5月10日に「ゲッサン」編集部にてお話をしてきたのですが、要は画面が見づらい、と。トーン貼りすぎ。・・・そうですね。

おそらく、Comic Studio(デジタルソフト)を手に入れてから、やりすぎてしまっている感は否めないです。でも、デッサンでも「白デッサン」「黒デッサン」と呼ばれているものがありまして。僕は後者の「黒デッサン」を個人的には求めているんですが、技量不足が重なり、現在のところいい方向に進んでいないようです。

青年誌か少年誌か

また、議題になっているのが「青年誌」か「少年誌」か。僕の作品って、難しいと思われる一方、今回の作品のように少年誌でも十分いけるようなものもあるんです。どちらが描きたいといった感じはなくて、描いた結果がどちらに沿うかを考えてしまうものだから、一点訴求されていないんです。これは悩みます。どうしよう。

・・・ま、いっか。

描きたいものがあるうちは幸せで、今年いっぱいは今ある構想をやりきりたいと思います!!
・・・っしゃ!夏も近いし!ゆるやかに上げていこう!

↓↓↓ゲッサンホームページでも講評を閲覧できます。
第11回GET THE SUN新人賞結果発表!