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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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11.22.07:50

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  • 11/22/07:50

07.04.16:06

あたたかい雪④

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仕上げ作業完了

やっと終わった~(>_<)!仕上げ作業ってパソコンなんですけど、目がめっちゃ疲れます!
あと、最近足のむくみがひどくて、フットレストを買おうか迷っています。机の高さが合っていないみたい…。


モチーフに対する答え

今回の作品は、とってもパーソナルな作品。どこにも投稿するつもりもないし、投稿しても高い評価は得られないと思う。少年誌っぽいし…。つまり、客観的に見れば僕のキャリアに必要ないもの。
だけど、描き切りたかった。何かに引っ張られるような強い気持ちがあった。
『いつか僕らがグレーになる頃に』のシリーズを完結させたいって気持ちも強かったけど、それ以上に、区切りをつけたかったのだと思う。何に、か。それは、「モチーフ」に対する、“今の”僕なりの答えだ。
「記憶」「思い出」「割り切れない気持ち」「未来」「約束」…、学生時代から抱えてきたそれらのものに対して、自分なりの今の答えを、今、ここに残しておきたい。時間が経ったら、もう、この作品は描けない気がした。

あたたかい雪 仕上げ1
 
これは、あの頃の僕らへ。

キラキラしてた。
太陽をたっぷり吸いこんだ窓際の机の匂いや、放課後の校庭に響き渡る甲高い声。理科室や家庭科室で備品をたくさん盗んだこと。ランドセルを椅子にして話しこんだこと。好きな女の子に素直になれなかったこと。
キラキラしてた。世界はたった一つで、僕らにはその世界がすべてだった。
このまま、みんな一緒に大人になると信じていた。ううん、疑いすら持たなかった。

物語の中には、幾つかの大切な思い出を詰め込んだ。みんなで結成した「遭難砂原リンチャーズ」。橋の下の基地、直樹と僕で作った暗号表…。キラキラした宝物を、そっと、入れてみた。
アイツは、気付いてくれるだろうか。アイツは、覚えているだろうか。

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一つの気持ちを忘れなければ、時代は消えない。
僕らが確かに生きていた、あの時代は、今なお、僕の胸の中にある。

世界は一つじゃなかった。
それぞれの世界を僕らは持ち、そして今、そこでそれぞれ生きている。

けど、僕らの時代は消えない。
僕らの世界は消えない。

今も、キラキラしてる。
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06.22.01:21

授賞式

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昨日は、第68回小学館新人コミック大賞の授賞式でした。
思っていた以上に盛大でビックリ!「如水会館」にて、全部門受賞者を対象とした授賞式が執り行われました。(「如水会館」って、あの酒井法子が会見した場所だったんですね。知らなかった!)
そして、各編集長のありがたいお言葉、「賞状」「盾」「副賞のデジカメ」の授与、藤堂裕先生と七島佳那先生による祝辞!記念撮影!いや~、普通にうれしい!賞状なんて、久しぶりにもらいました(^_^;)

如水会館ホームページ
藤堂裕先生のファンサイト
●七島佳那先生の公式サイト(画像をクリック)
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●七島佳那先生のブログ「脳内会議
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上画像は、盾なんですけど、う~ん・・・、うまく撮れないなぁ(-_-;)透明なんです、コレ!なので、背景に黒を持ってきたんですけど、イマイチですね。クライマックスのシーンを使ってもらいました。
16時半からは小学館に戻って、コンプライアンス、主に「著作権法」についての講義を受けました。知らないことばかりだ。。。まあ、一人で判断するのではなく、編集さんと話すことが大切だということです。
副賞はファクシミリかデジカメか選べたんですが、デジカメにしました。もう一台欲しかったところだったから、マジうれしい!これで取材も楽しくなりそうですね!
CASIO EXILIM EX-ZR10
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18時からは編集部ごとに分かれて、お食事会。お寿司をご馳走になりました~ヽ(^o^)丿
編集部の雰囲気はとても温かいし、同じ受賞者の方々と、創作のお話をするのもすっごい楽しかった!
頑張ろう。ここでやりたい。そう思った。

笑顔、涙、疾走

マンガ家の夢を持つ人間は、年齢を重ねるごとに周りから減っていった。
それほど厳しい世界。僕も19歳のとき体感したし、逆に、大学・社会人の生活をしてみると、安定した地面に最初とても戸惑った。慣れてしまえば、そこにはたくさんの人がいて、たくさんのことを共有できた。でも、世界は一つじゃないはずなのに、そこでの世界はどうしても一つになりがちだったような気がする。
自分の世界を見たい、感じたい、形にしたい。そんな想いが次第に強くなっていった。
それは20代後半の思考からすれば、とてもマイナーで、周りとのズレを感じることも多々あった。
でも、今日、同じ業界の人たちに囲まれていると、勇気にも似た心強さを感じた。

「同年代が普通に外で働いている中、部屋に籠もって何やっているんだろうと思う時もあった」(藤堂先生)
「ひとつ課題を乗り越えるごとに、またひとつ、自分の武器が増えていく」(七島先生)

同じように、苦悩して、夢を叶えた人たちがいる。笑顔。
同じように、今日もマンガを描いている同志がいる。涙。
走っていい。思いっきり。疾走。
そんな声。

今日も描こう。

06.12.01:43

あたたかい雪③

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ペン入れ完了

いつもより時間がかかってしまいました。背景を凝り過ぎてしまったのが、原因だと思います(~_~;)

昔から、風景を描くのが好きでした。小学6年の写生のとき、廊下の階段に座って、窓からの家並みをひたすら描いていた記憶があります。みんながコスモスや橋など、構図を取りやすいモチーフを選んでいたのに対して、一人、窓から見えるただの風景を選びました。
毎日、下校のとき、昇降口に向かって階段を下りて行くと、そこで思わず、駆け足をゆるめる。階段に向けられた視線を、水平まで戻す。止まる。一瞬。眼前から遠くまで続く家並み。夕焼けに染まった一色の風景。
そしてまた、友だちを追いかけて階段を駆け下りて行く。

夕焼けのシーンを描いているとき、ふと、あのときのことが思い浮かびました。マンガだから、もちろん白黒の画面なんだけど、部屋の窓からの夕陽が、原稿を染めていたからかもしれません。

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「たとえば、一年間で自分がなしたことを考える。そのたった80倍のことしかできない。
一生はせいぜい三万日だ。たったの千カ月だ。
病気や事故で、もっと短くなる可能性もかなり高い。
生きていても、なにもできない時間や期間があるだろう。
いったい、自分は何ができるのか?」
「子供なのに、そんなことを考えました?」
「僕は考えた。もう、そればかりを考えていたよ」

―森博嗣『λに歯がない』より―
 
最近、時間が惜しくてしょうがない。残された時間は、あまりにも少ない。
20代のときにできることと、30代でできることは違うだろう。それは体力的なこともあるし、感受性に影響されるものもあるだろう。今、頑張りどきな気がする(>_<)

僕の場合、何かを成すことが、重要なんじゃない。それは目安でしかない。
生きている実感を、得ることが大切なのだと思う。たとえば、40歳のときに20代の頃、何を想って生きていたか忘れていたくない。連続性を感じたい。自分の人生の中で、何に情熱を傾けてきたか。この3年は、それをまた一から築く時間だったような気がする。

06.07.13:00

『Heart's Knock』が【佳作】受賞

「第68回小学館新人コミック大賞 青年部門」
『Heart's Knock』 【佳作】受賞

『Heart's Knock』佳作受賞
三輪亮介『Heart's Knock
The Ropes~平成の常盤荘~ 1/5 Vol.7」収録

6月現在発売されている、小学館各誌(「ビックコミック」「ビックコミックオリジナル」「ビックコミックスぺリオール」「ビックコミックスピリッツ」「月刊IKKI」「月刊サンデーGX」)にて、例によってワンカットですが、載ることができましたヽ(^o^)丿いずれ、WEBで公開されるようです。

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(「ビックコミックオリジナル 2011.06.20号」 208・209ページ)

批評を読むと、まだまだたくさん課題を指摘されているんですが、一つ、うれしいことは、「絵がうまい」と褒められたことです(笑)前回の『ひまわり』の受賞の際では、「画力不足」なんて書かれたものだから、悔しくて悔しくて…。頑張ってタッチを変えてみたのが、奏功したようです。

まぁ、でも、一喜一憂はしていません。次です、次!!

応援してくださった皆様!本当にありがとうございます!!

またこれからも頑張って描きます!!

関連リンク
第68回小学館新人コミック大賞発表

05.30.09:59

あたたかい雪②

あたたかい雪 下書き1
下描き完了

通常、作業に入ると、集中力をかなり維持できます。というより、ノルマを決めると、その達成に向かって夢中になれるんです。ネームと違って、絵は、時間と手間をかければかけるほど、出来が良くなります。苦労する甲斐があるというもの。
しかし、うまく描けないときは本当に描けない。結局、ググったり、写真を撮りに行ったりして、素材を集めます。それでも、ドンピシャの写真なんかほとんどないので、あくまでディテールの参考に留まるんですが。。。

表情を豊かに

前作の『Heart's Knock』から気を付けていること。それが、「表情の豊かさ」です。
従来の僕の絵柄だと、どうしても表情を出すのが難しかった。それをタッチを変えることで、人物の表情にバリエーションを持たせています。具体的に言うと、「目」。瞳孔の位置、瞳の輪郭、角度。今回は、あらゆるシーンにおいて常に変化をもたせています。この調整が本当に難しくて、1mm、1度の単位で表情はぐっと変わってしまうんです。
徐々に慣れて、スピードがつくといいなぁって思います。
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世界は一つじゃない

絵を描いていると、1日があっと言う間に過ぎる。
外が快晴でも、嵐でも、僕は僕の部屋で1日を回る。
ふと、世界から取り残されたような気になる。

同年代のあいつらは、どのように今日という日を重ねているだろう。
月曜の雨に憂鬱な気持ちを抱いているだろうか。
時計を見て、お昼休みを待ち遠しくしているかもしれない。
でも、彼らの日々は、一様に見えるようで、実は一つとして同じ重なり方はしていない。

みんな同じだ。

同じ時代を生きながら、それぞれの違う世界を見ている。

世界は一つじゃない。

この物語は、それをまだ知らない頃のお話。
そんな気がする。