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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 04/20/10:22

11.04.01:44

君の好きだった歌

11月2日、早速ASKAのセルフカヴァーアルバム第二弾となる『君の知らない君の歌』を買った。

胸を躍らせながら、帰って歌詞カードをめくる。とは言っても、中学生の頃からくり返し歌ってきた彼の歌詞は、既に僕の頭の中にほとんど入っている。お目当ては、今回新たに歌詞が追加されたという10曲目の『君の好きだった歌』。1995年に発売された『Code Name 1 Brother Sun』の1曲目に収録されている歌。いや、導入曲と言った方がいい。それくらい短い楽曲だった。それが今回、フルバージョンとして再収録したというので、嬉々として僕は最初の一ページ目をめくった。
すると、目次よりも前に飛び込んできたのは、ある一遍の詩だった。

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つくづく想像だと思う
切り抜きしたポットの前にグラスコップの写真をかさねてみた
白いロウソクをコップに貼るとミルクに見える
見るか見えないか 共鳴とはここなんだと思う

想像…。最近、僕の気になっている言葉のひとつだ。
すべては想像なのだと、僕は思う。たとえば、自分で経験しなくても、誰かの悲恋に僕らは胸を痛める。訪れたことのない土地の写真で見るだけで、その空気や風に憧れも抱ける。
逆に想像力の乏しいひとは、他人の気持ちが分からないのだろう。だからあの人たちは、あんなことやこんなことを言えてしまうのだと思う。想像力が「損失した」のか、それとも「欠落していた」のか。どっちなのだろう。僕らは、五感よりも、想像力を使っている時の方が多いというのに。
「見るか」「見えないか」…目的語はきっと、「人の気持ち」なんだ、と僕は思う。
 

e3133174.JPG
Running Road

今日は天気も良かったから、いつも走るランニングロードを、ASKAのアルバムを聴きながら、自転車で走った。ちょうど、The Ropesの新刊の扉絵も頼まれていたから、取材も兼ねて。

いつも夜しか走らないから、休日のゆるやかな風景は、全然知らない場所に思える。息子に釣りを教えているお父さん、木漏れ日の中にお弁当を広げる老夫婦、チワワを散歩させている若い女性、面倒くさそうに後ろを歩いているのは旦那さんだろうか。いろんな人を“見てみる”。
写真をパシャパシャと撮っていると、中学生らしき3人組の1人が、自転車を止めて僕に何か叫んでいる。イヤホンをはずして近づいてみると、今年中学生に上がった、児童センターミュージカルの女の子だった。
「おう、何してんだ?」と話しかける。
「ん?遊んでるの。」と緊張感なく返す女の子。
「こんにちは」と、今度は隣にいる見知らぬ2人にも挨拶。
「ど~も~、ふふふ」と笑いながら、愛想良く返してくる。さすが、類は友を呼ぶ、か。なかなか、フランクな集団みたいだ。彼女たちは笑いながら去っていった。
さて、27歳の僕はどんなふうに“見られた”んだろう。

 

そういえば、当時、中学生の僕は、この歌を聴いて、なんで僕の町には都合のいい坂道がないのだろうと思った。なんで喫茶店もないのだろう。それさえあれば、もっと素敵な恋ができるんじゃないかって思った。でも、考えてみれば、喫茶店に行くような年でもなかったし、何よりも『brother sun and sister moon』なんて映画、僕は観たときも聞いたときもなかった。きっと彼女たちも知らないに違いない。 

君の好きだった歌



君の好きだった歌

君が残した brother sun and sister moon
your mam said, too young to love.

坂道を下った店で紹介された
そしてふたりはすぐに恋をはじめた

いつの間にか君が使う コップや椅子が
僕の部屋の中 決まっていった

メロディなしで 言えたんだ 伝えたんだ

君の好きだった歌 brother sun and sister moon
君の声で 覚えた歌だよ

桜並木の間を 流れた上水道
昔が見える街を 急ぐために抜けてゆく

勝手なくらい空は 今日の青さで
君の知らない君の 歌を歌う僕のようだよ

いろんな人が若すぎるって言ったんだ

君の好きだった歌 brother sun and sister moon
僕のギターじゃ曇り顔だったね

目の前を音のない電車が行く
見上げたホームから あの部屋から

いろんな人が若すぎるって言ったんだ

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