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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 04/26/13:27

10.30.11:30

縞模様のパジャマの少年★★★★★

The Boy in the Striped Pyjamas

Childhood is measured out by sounds and smells and sights,
before the dark hour of reason grows.
John Betjeman

 子供時代とは、分別という暗い世界を知る前に、音と匂いと自分の目で事物を確かめる時代である。
ジョン・ベチェマン

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Story
ナチス将校を父親に持つ8歳のブルーノは、ある日、ドイツ郊外に転居することになる。
友達とも別れ、淋しい日々を送っているブルーノだったが、両親に立ち入りを禁止されていた裏の森の奥で、パジャマ姿をした不思議な少年と友達になる。有刺鉄線のフェンス越しで育まれる友情。
ホロコーストの悲劇を無邪気な少年の目から綴った衝撃の感動作!
(正直、予告編とか何も観ないで、予備知識なしで観てほしい一作です!!)


―この映画との出会い

10月2日、禁煙1日目。昼時に親友から一本の電話。

「今日、保育園の運動会と思ってたら来週だった(笑)今何してる?」

コイツには子どもはいない。まだ結婚もしていない。ただ、同年代の友人達の子どもを、まるで自分の子どものようにかわいがるという、良いのか悪いのかよくわからない癖がある。この日も、来年小学校にあがる子どもの保育園最後の運動会のために、張り切ってと家を出てきたらしいのだ。
着いてみたら、保育園はいつも通りの土曜の静けさを保っていて、半ば自分に笑えているようだった。

「はは、朝から静かだなぁって思ってた。来週だったんだ。」と僕は答える。

僕の家の隣は、そいつのいう、保育園がある。保育園に来たということは、僕の家に来たというのに等しい。
ちょうど家には誰もいなかったし、来週に控えた純司の結婚式のことについても話し合いたかったから、行き場を失った親友を収容してあげた。運動会が来週なのが惜しいくらいの天気だったので、庭でコーヒーを飲みながら、やっぱり関係ないことで終始した。土曜の午後はとても静かで、僕らの声はよく響いた。
その会話の中で、そいつが紹介してくれたのが、この『縞模様のパジャマの少年』という映画だった。僕らの涙腺は幼い頃から一緒だ。いや、一緒にいて一緒になったのかもしれない。それほどの時間を2人で過ごした。
フェンスの向こう側の保育園で、幼い頃の僕は育った。
フェンスのこちら側の庭で、今の僕が笑ってる。
なんか変な感じだ。
5歳のときに縄張り争いで出会った近所の男の子が、今僕の前で大声で笑っている。
年を重ねるのも悪くないと思えるのは、こういった瞬間だと、僕は思う。

そういえば、親友のそいつはヘビースモーカーで、僕が禁煙を始めたと言うと大声で笑った。僕の禁煙が1日しかもったことがないことを、そいつは何度も目のあたりにしてきたからだ。親友は一本22円になったタバコを勧めた。普段吸わないメンソール。禁煙が破られるときは、決まっていつもメンソールだったと、今更になってやっと僕は気付いた。
親友は、また笑った。

恨めしく思った気持ちも、この映画を観て、少し安らいだ。
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