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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 04/20/21:08

09.29.23:16

演出『逆光』

ペン入完了!
9c2a2d9a.jpg
昨日9月28日にThe Ropesのミーティングが行われました!
鈴木氏、木村氏の次回作についてのブラッシュアップが主な内容でした。ご興味のある方は是非、次回作にご期待ください。

さて、今回お話するのは、鋭意執筆中の『逆光』の演出についてです。

まずは「演出」ってなぁに???
普通のマンガ制作ではあまり聞かれない言葉かもしれません。
もちろん、僕らが専門学生だった頃も授業などでも扱われなかったところだと認識しています。
「演出」とは演劇やドラマ、映画などで使われる用語ですね。つまり、「どう見せるか」!
わかりやすく言えば、同じシャイクスピアの作品をその都度、どのように演出し、テーマに合った作品に仕上げるか…を考える仕事のことです。

さて、では今回の『逆光』の演出のポイントは…。


26f3f44e.jpg

1、ロードムービー

物語の舞台が変わっていき、その旅先で美しい景色、出会いで心情がゆるやかに変わって行くもの。実は僕自身、そういう映画好きなんです。『ここよりどこかへ』とか!
その場合、とても重要な要素となるのは、ロケーションです!
美しい風景。それを求めて取材にも行ったので、今回の背景はその写真をもとに加工したものを使っていく予定です!

2、対比
不思議な少年を小学4年生あたりに設定したワケ。
主人公、大久保光は38歳。奇しくも父が離婚した同じ年に、自分も離婚届を突き付けられてしまいます。当時、彼は小学4年生。
大久保光はあの頃の自分にあって今の自分にないものを探しに行くわけですが、その心情変化を促すのに、小学4年生の男の子という年齢設定は適格だったわけです。

3、カメラのシャッター音
場面転換、現在→昔、昔→現在の転換で使っています。
たぶん少年はたくさんのことを忘れたくないんだと思います。だから撮る。
それはおそらく僕も同じなんですね。昔よりたくさんのことを忘れたくないと思うようになった。
ひとつの悲しみ、いくつかの悲しみが今までの彼の中にどれくらいあったかはこの作品の中では触れていませんが、描いていると、ふいにその人物のそういった背景まで感じられるようになるから不思議です。

4、ページ数
今回、32ページで描く予定だったのですが、50ページになりました。
理由はロードムービーにしたときに存分に景色を描かなくてはいけないこと。
ページ制限なしで作品を1度描きたくなったこと。

逆を言えば、『Marie』のときのように、もう言い訳ができないわけです。
今の自分の力量が如実に出る作品だとも思っているので、そこら辺を加味して厳しい目で見て頂きたいと思っています。

では、これより仕上げ作業です。デジタル作業に移るので肩こりの心配もなくなりそうです(笑)

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