04.22.03:50
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01.06.18:09
NEO①
A4サイズのノートは、少し子どもには大きすぎるのだけど、
それくらいの方がちょうどいい。
円陣を組むと、去年より一回り大きな円ができあがる。
新年を迎え、本日、児童センターミュージカルの第一回目の練習がスタートした。
12作目となる本作、『NEO~ある天才科学者の日記~』は、おそらく史上最高に難しい。逆を言えば、このレベルの台本をやれる力が今の子ども達に付いてきたということでもある。ずっとやりたかった「コメディ」。「良い話だった」と終わるだけじゃなくて、もう一度会いたくなるようなキャラクター。そんな素敵な台本を、紘子さんは書いてくれた。
そして、今日からみんなで、そこに命を吹き込んでいく。
テーマは、「ALL CAST」。「全員が出演者」。大人も子どもも関係なく、全員で舞台を作る。
それができなきゃ今回のスクリプトは形にできない。
もう台詞を覚えてきた子、丁寧にノートに台本を貼ってきた子、身体を揺らし大きな声で歌を歌う子、必死にメモを取る子。A4サイズのノートは、少し子どもには大きすぎるのだけど、それくらいの方がちょうどいい。片手で持てる夢なんてないんだから。
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12.30.23:29
綾子の呟き
私、大野綾子。この度、大学時代から付き合ってきた彼と結婚することになりました。
(パチパチパチパチ!!)
…ありがとうございます。でも、私は今、ある悩みを抱えています。
それは、彼の友だちが「ホントに最低の輩」だということです!!(ジャジャーーン!!)
この日、結婚報告と忘年会を兼ねて、私達の新居に招待したのですが…
まず第一に、「時間に超アバウト」。
常識的に考えて、8人で来るなら、できるだけまとまって来るのがマナーだと思うの。でしょ?なのに連中ときたら、バラバラばらばら来るわけ。1人ずつよ!?信じられる!?駅まで迎えに行くこっちの身も考えろっての。ちなみに1人目は14時に来たわ。そして、最後の8人目は23時に来たわ。。。宿泊前提か!!!
第二に、「出禁になるほどうるさい」。
さすがに、10人で家の食卓は囲めないから、近所の焼肉屋を予約しておいたの。けっこう良い店。それが…、会が進むに連れて、連中の声のボリュームはイカレっぱなし!!1人が喋ってる間に、もう1人が乗っかって、それが8人分続くわけ。普通の笑い声の8乗よ!8乗!!私、店内全員の冷たい視線を一身に浴びていたわ。心の中で必死に謝った。「ごめんなさい、ごめんなさい」「早く出たい、早く出たい」って。その悲痛の叫びが届いたのか、店員がこっちに来て、言ってくれたの。
「他のお客様のご迷惑になるので・・・」
出禁よ。出禁!!デ・キ・ンン!!!
第三に、「自宅化する」
焼肉屋を追い出されて、家に戻ってからは地獄だったわ。
連中、完全に他人の家を自宅化するの!!いや、いいのよ。キッチンを使ったり、くつろいでくれるのは全然。誤解されると困るけど、私、けっこう許容範囲広い方だと思うし、人をもてなすのとか結構好きなの。だから連中がお風呂に入ることも想定してた。ハミガキもバスタオルも用意しておいた。フフッ、連中ったら、私の準備の良さに舌を巻いてたわ。
で・も・よ!!
なんでグーパーで2人組作って入るわけ!?1人ずつでしょーが!!あー、気色悪い!!
し・か・も!!
なんで「パン一」で出てくるの!?必要性ある!?何アピールよ!!結婚するっつの!!
ねえ、こーじ!!
・・・・・・・・・!!??
アンタ、家主なのになんで1番に寝てんのよ!!いい子か!!
私、全部で6人のマッパを見せられたのよ!!たいしたことないくせに!!拷問よ!!
・・・・・・・・・!!??
コウモンじゃないって!!ゴ・ウ・モ・ンッッ!!!!!
嵐のような夜が明けて、朝食を食べながら、ふと顔を上げると、みんな大人しくテレビを観てるの。
なんでもない正月バラエティ番組をずっと見てるわけ。「すげー」とか「おっ」とか。
連中の背中からは、まったく帰る気配を感じなかったわ。
番組が一区切りしたところで、やっと連中は腰を上げた。あーっらよっと!!
ホントに・・・、これからも連中との付き合いが続いていくかと思うと、胃が痛くなる。とても「教員」の集まりとは思えない。
そう、私たちは教育学科出身だ。その中で、油のように浮いていた彼らはこう呼ばれていた。
三輪組、と。
将来のパートナーに彼を選んだとき、ある程度覚悟はしていた。
が!!!!!!!
甘かった!!!!連中は常軌を逸している!!!
私、決めたわ!!三輪組被害者の会を立ち上げる!!私のような被害者をもう二度と出さないために!!!
三輪組被害者の会会長
ならびに、
教育学科No1女子(三輪組格付けランキング2007より)
綾子
12.27.00:22
音楽映画3つを比較
音楽を題材にした3つの邦画を見比べ!
(1)『BECK』★★

堤幸彦監督作品。言わずと知れた大ヒット漫画、『BECK』の実写映画。王道の商業映画です。冴えない高校生の主人公が、魅力的なギタリストと出会い、成長していくサクセスストーリー。人気俳優をふんだんに配し、何台ものカメラで撮影、映像加工を効果的に使い、音楽と共にスタイリッシュな画面を生み出しています。堤監督のセンスは、『池袋WGP』以降、日本のメジャーシーンにおいてド真ん中に位置づけられてきました。
ただ、監督自身がテレビディレクター出身のためか、企画物の映画を撮ることが多く、監督自身が作品の起点となることが少ない。そのため、どこか映画全体から(プロモーションから映画製作に至るまで)予定調和を感じずにはいられない。
とはいえ、商業エンターテイメントに特化しているので、家族や友だち、恋人と観るには話題に事欠かない映画だと思います。
(2)『前橋ビジュアル系』★

芥川賞作家の唐十郎を父に持つ、大鶴義丹監督作品。群馬県前橋市を舞台に、ビジュアル系バンドで成功を夢見る農家の若者たちの葛藤を描いている。
低予算ながら、主人公にジャニーズの風間俊介を起用。話題づくりに一役買っている。
物語は『サイタマノラッパー』とほぼ同じ。にも関わらず、この映画がB級映画に格付けされてしまうのは、一重に脚本・演出の力不足という他ない。台詞は記号的でリアリティーがなく、カメラワークは役者の顔を追いすぎていて、空気感、抒情感が損なわれ、ロケーションも全く活かせていない。
役者の演技も頂けない。田舎者やヤンキーの「ノリ」を理解していないため、どこか嘘臭さを感じてしまう。また、前述したようにカメラが表情を追いすぎなので、物語の起伏をすべて役者の顔で説明することになってしまう。結果、役者は顔の演技を誇張することになり、こちらもまたクサイ演技に帰結してしまう。
作品で描きたいものが、「人間」ではなく「物語」に引っ張られてしまった悪い例。
『サイタマノラッパー』とのエンディングを見比べればそれはさらに浮き彫りになる。『サイタマノラッパー』は、バンドを辞めた仲間との討論が決着を迎えないままエンディングを迎えるが、本作品はバンドの解散危機、再結成、成功するまでを描き切る。つまりその分、濃度は薄くなる。『BECK』のような大ヒット漫画が原作であれば、目をつぶる部分もあるのかもしれないが、このような作品の場合、商業映画の勝負の仕方として、あまりうまい戦い方とは言えないと思った。
ばあちゃんちを前橋に持つ僕としては、とても期待して観た映画だっただけに、非常に残念でならない作品。
正直、観なくていいです。
(3)『SR サイタマノラッパー』★★★★★

入江悠監督作品。映画賞を総なめにした奇跡の低予算作品。
ほぼ無名の役者・監督で作り上げ、シリーズ3まで公開されているロングランヒット作品。物語・設定は『前橋ビジュアル系』とほぼ同じなのにも関わらず、この映画がここまで評価されている理由は、脚本・演出・カメラワーク・役者が一体となって繰り出す圧倒的なリアリティーにある。定点カメラはお手本のような使い方。空気感、情感、間、セリフ、物語の取捨選択、ヒロインの魅力の置き方、すべてが長い時間練り上げられた感がある。
埼玉という、比較的東京に近く、また、だからこそ逃げ場のない土地柄が、そのまま若者たちの抱く得体のしれない閉塞感・不安感を見事に表している。
この作品に多くの言葉はいらないと思う。あとはもう、「観てほしい」の一言だ。
(1)『BECK』★★
堤幸彦監督作品。言わずと知れた大ヒット漫画、『BECK』の実写映画。王道の商業映画です。冴えない高校生の主人公が、魅力的なギタリストと出会い、成長していくサクセスストーリー。人気俳優をふんだんに配し、何台ものカメラで撮影、映像加工を効果的に使い、音楽と共にスタイリッシュな画面を生み出しています。堤監督のセンスは、『池袋WGP』以降、日本のメジャーシーンにおいてド真ん中に位置づけられてきました。
ただ、監督自身がテレビディレクター出身のためか、企画物の映画を撮ることが多く、監督自身が作品の起点となることが少ない。そのため、どこか映画全体から(プロモーションから映画製作に至るまで)予定調和を感じずにはいられない。
とはいえ、商業エンターテイメントに特化しているので、家族や友だち、恋人と観るには話題に事欠かない映画だと思います。
(2)『前橋ビジュアル系』★
芥川賞作家の唐十郎を父に持つ、大鶴義丹監督作品。群馬県前橋市を舞台に、ビジュアル系バンドで成功を夢見る農家の若者たちの葛藤を描いている。
低予算ながら、主人公にジャニーズの風間俊介を起用。話題づくりに一役買っている。
物語は『サイタマノラッパー』とほぼ同じ。にも関わらず、この映画がB級映画に格付けされてしまうのは、一重に脚本・演出の力不足という他ない。台詞は記号的でリアリティーがなく、カメラワークは役者の顔を追いすぎていて、空気感、抒情感が損なわれ、ロケーションも全く活かせていない。
役者の演技も頂けない。田舎者やヤンキーの「ノリ」を理解していないため、どこか嘘臭さを感じてしまう。また、前述したようにカメラが表情を追いすぎなので、物語の起伏をすべて役者の顔で説明することになってしまう。結果、役者は顔の演技を誇張することになり、こちらもまたクサイ演技に帰結してしまう。
作品で描きたいものが、「人間」ではなく「物語」に引っ張られてしまった悪い例。
『サイタマノラッパー』とのエンディングを見比べればそれはさらに浮き彫りになる。『サイタマノラッパー』は、バンドを辞めた仲間との討論が決着を迎えないままエンディングを迎えるが、本作品はバンドの解散危機、再結成、成功するまでを描き切る。つまりその分、濃度は薄くなる。『BECK』のような大ヒット漫画が原作であれば、目をつぶる部分もあるのかもしれないが、このような作品の場合、商業映画の勝負の仕方として、あまりうまい戦い方とは言えないと思った。
ばあちゃんちを前橋に持つ僕としては、とても期待して観た映画だっただけに、非常に残念でならない作品。
正直、観なくていいです。
(3)『SR サイタマノラッパー』★★★★★
入江悠監督作品。映画賞を総なめにした奇跡の低予算作品。
ほぼ無名の役者・監督で作り上げ、シリーズ3まで公開されているロングランヒット作品。物語・設定は『前橋ビジュアル系』とほぼ同じなのにも関わらず、この映画がここまで評価されている理由は、脚本・演出・カメラワーク・役者が一体となって繰り出す圧倒的なリアリティーにある。定点カメラはお手本のような使い方。空気感、情感、間、セリフ、物語の取捨選択、ヒロインの魅力の置き方、すべてが長い時間練り上げられた感がある。
埼玉という、比較的東京に近く、また、だからこそ逃げ場のない土地柄が、そのまま若者たちの抱く得体のしれない閉塞感・不安感を見事に表している。
この作品に多くの言葉はいらないと思う。あとはもう、「観てほしい」の一言だ。
12.26.19:57
『JUMP』★★★★
役者のキレが半端ない!
東京グローブ座(新大久保)まで『JUMP』の千秋楽を観に行きました!
韓国初のロングラン作品ですが、すっごい良かったです!!
特徴は3つあって、
(1)ノン・バーバル
台詞がないため子どもから大人まで、国関係なく楽しめる。
(2)コメディ
単純明快な設定と、コミカルなアクトで爆笑の連続。
(3)ダンス・アクション
筋肉ムッキムキの役者のパフォーマンスは、日本では中々お目にかかれません。
特に感心したのは、(2)のコメディ。
「世界共通の笑い」と言うと、オーバーアクションで見せるドリフ的なものを想像してしまいます。それも勿論あるのですが、注目すべきは「間」。本当に秀逸な「間」を取ってきます。「間」って、日本独特なものがあるのかと思っていたのですが、どうやら世界共通で笑いの間というのは存在するようです。なんか少し新しい発見でした。
90分間の演出・構成も素晴らしかったです。開始15分間で観客の心をつかむと、今度は観客1人に舞台に上がってもらい、笑いをとる(コレが2回ありました)。役者と観客との間に壁がなくなると、あとは圧倒的パフォーマンスでエンディングまでもっていく。子どもやおじいいちゃんおばあちゃんの笑い声が響き渡り、会場は飽くなき拍手を最後まで送り続けました。
ほんと、良質な舞台を見たな~って感じです。
韓国の舞台って初めてだったんですが、役者のキレが半端ないですね。身体を鍛える大切さを再認識させられました。さて、僕も3月に向けて身体、鍛えます!
●『JUMP』公式HP