11.24.03:08
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03.25.00:31
Black board and White paper
何を書くのか忘れてしまった教師は
チョークを握ったまま 黒板を見つめてしまう
一人の生徒の囁きに救われ そうだそうだと
照れ臭そうに 一文字目を書き始めたら
チョークは一気に 粉を噴きながら黒板を走った
頭じゃなくて身体で覚えていたんだな
いくら考えても出てこないはずだよ
粉がついた手を叩きながら 数歩後ろに下がる
黄ばんだ写真を見つめるように 黒板を眺める
生徒は必死にそれを写す
真っ白なページに黒い鉛筆で
覚えるように書いてゆく
私はツルツルの黒板に白いチョークで
思い出すように書いてゆく
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