11.22.14:02
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08.17.00:03
耳をすませば★★★★★
色あせない、勇気の出る映画
ジブリの中で一番好きな映画は?と聞かれたら、僕はこの作品を答えることにしています。
理由は、完成度が高いからとかじゃなくて、単純に、思い入れが深いから。
当時、95年、中学一年生の僕は、この作品を観るために、劇場まで足を運びました。CMで流れた「好きな人が、できました」に触発されたからです。思春期という多感な時期に、多分に漏れず僕も恋をしていたわけで…、自転車の後ろで、好きな人の背中に、幸せそうにおでこを付ける女の子の姿に、自分の好きな女の子の姿を重ねてしまいました。「あ~、俺もこんなこと言われて~!」みたいな…(-o-)
しかし、いざ映画を観てみると、僕が主人公の雫に重ねたのは、他でもない、自分自身でした。
小説家を漠然と夢見る雫は、バイオリン職人の夢を着実に歩む清司に憧れながら、一方で自分を省みては情けなくなり、焦燥し、空回り、それでも四苦八苦しながらも、一つの作品を生み落とします。
その姿は、当時、漠然とマンガ家を夢見る僕に、溢れんばかりの勇気を与えてくれました。
屋上での雫の涙。
図書館の机に積まれた沢山の本。
徹夜明けの小鳥のさえずり。
そのどれもが輝いて見えて、キラキラしていました。
雫さんのきり出したばかりの原石をしっかり見せてもらいました。
よくがんばりましたね、あなたは素敵です。
あわてることはない。
時間をかけてしっかり磨いてください。
よくがんばりましたね、あなたは素敵です。
あわてることはない。
時間をかけてしっかり磨いてください。
ちなみに、この映画の原作者・柊あおい先生が、僕が幼い頃、人生で初めて読んだマンガ、『星の瞳のシルエット』の作者だとはこの時は知る由もありませんでした。勝手に運命を感じた僕は、その後、高校生になってから柊あおい先生の作品をすべて買うことになります。
ただ、書店で男性が少女マンガを買うことは、半端なく恥ずかしいということを知るのでした~(+o+)クエッ
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