11.22.14:40
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12.05.21:17
「自然な家」
12月2日(日)、大学時代の同期が結婚した。
同じ英語サークルの中でも、彼女はスピーチセミナーで、僕はドラマセミナー。互いに情熱を傾けたものは違っていたけど、抱えていた問題も、覚悟を決めた時期も、辞めようか迷った時期も、そして吸っていた空気もきっと同じだった。それが「同期」というものだと思う。
スピーチセミナーの結婚ということで、2次会に集まった顔ぶれは、いつもとは少し違っていて、それはそれで新鮮で面白かった。セミナーごとに「色」というのがあって、僕らの代のスピーチセミナーは、どちらかというと穏やかで優しい奴らが多い。そのせいか、現役時代から僕はどこか、彼ら彼女たちに救われている気がする。
彼女が選んだ男性は、大学時代から今もハンドボールをやっていると聞いていたので、もっと体育会系の人かと思ったら、2次会の終わりの方では号泣、号泣で、進行が遅れるほど泣いていた(笑)言葉にならない言葉を一つずつゆっくり選び、それを「大丈夫、大丈夫」とゆっくり頷きながら待つ彼女。その数分間のやり取りの中に、2人の歴史がある。
積み重ねたものは、とても“自然”だ。
それは「家」に似ている。新築のときは、周りから浮いて見えるのに、時間が経つにつれて周りの景色にだんだん溶け込んでゆく。ときに嵐に会うかもしれない。幾多の傷を受けるかもしれない。けれど、その傷が、庭のバラが、犬の鳴き声が、子どもの笑い声が、それがそこに在り続けた証となってゆく。
2人はどんな家に住むのだろう。
そして、どんな家を築くのだろう。
きっと、とても“自然な家”であるに違いない。
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