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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 11/23/06:45

01.19.21:24

3年前と3年後

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3年前―2008年1月19日

今日で3年が経つ。立教大学教育学科主催の音楽祭で三輪組が『Thank you 4』を公演した日から。

三輪組は、学科のはみ出し者達の呼称。男9人が、この呼び名の集団に属していた。別に正式な団体ってわけじゃなくて、単なる日常の、冗談染みた会話の中で生まれたもの。

3年次に初等コースに進むと、ほぼすべての授業を一緒に受けることになる。その中で、写真にもある、この美術室に、いつしか僕らはたむろするようになっていた。僕はサークルにどっぷり浸かりながらも、このバカな奴らとの、美術室でのバカな掛け合いが好きだった。心地よかった。
教室がない大学において、美術室が僕らの教室だった。個々のロッカーが置いてあり、その中には酒や雑誌、衣類に麻雀牌など、たくさん不純なものが紛れていた。
毎日が本当に楽しかった。笑いが常に絶えなかった。

僕らは3年後もまた会える。笑える。でも、そのとき、僕らが笑い合う理由は、果たして同じなのだろうか…。卒業まであと4カ月…。バイト?卒業旅行?ううん。そんなの後でいくらでもできる。

何かやりたい。

それが始まりだった。

今しかできないもの、今だからこそできるもの

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「音楽祭で劇をやろう!」
準備期間は卒業論文を終えてからの、たった2週間。

そう、2週間。

とんでもない2週間だったと思う。三輪組の17人全員が、死ぬほど頑張ったと言えると思う。メンバーも口を揃えて言ってたけど、たかが2週間が1カ月にも2カ月にも感じられた。これは全然、誇張してない。1日が本当に長かった。普通、忙しいと短く感じるものなのに、まったく逆。1日の中に、何日分かの心の動きがある。毎日みんなを好きになる。笑いも、涙も、真剣なまなざしも、たくさんたくさんある。取りこぼさないように皆必死だった。感じようって思ってた。みんな。みんな。
そんな奇跡のような2週間を抱いて、台本の中でも、外でも、僕らは約束をした。

「3年後、また会おう」って。
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3年後―2011年1月19日

約束は果たされたか。
うん、明後日の22日に集まることになってる。でも、全員じゃない。わかってる。しょうがないって。

わかっているのに、わかっていたのに、
なんでこんなにさみしいんだろう。

くりかえし。
大切な人と一緒に未来に渡ることができなかった僕は、また、同じことをくりかえしてしまっている。それが嫌だった。そんな3年後は、もう嫌だった。あの劇は、僕なりのささやかな抵抗だった。理想を突き通してみたかった。
時はいかに流れるか。いや、時をいかに生きるか。
流されるのではなく、意志で渡る未来。
それでも、薄れる記憶。思い出。

で、どんな結論に至ったか。
ロマンチックバカの僕は、ある台詞を信じることにした。
それは、現在、僕がボランティアでやっている児童センターミュージカルの脚本の中あった。紘子さんの言葉。

「僕は忘れない。忘れられても、忘れないんだ。」

それはとても辛いことだ。だってそうだろう?僕は忘れてないのに、大切な人は忘れてしまっているなんて耐えられるかな?でも、今はそれを信じてみようと思う。しょうがないで済ませられるものなら、最初から拘らない。


信じよう。

もう一度。何度でも。

なんて、陳腐な言葉だろう。


でも、信じよう。
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