11.23.02:06
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07.12.00:50
リンダリンダ
KOKAMI@network vol.11
『リンダリンダ』作・演出:鴻上尚史
CAST:松岡充、伊礼彼方、星野真理、丸尾丸一郎、高橋由美子、大高洋夫ほか
公式ホームページ
「夢を見る時期を過ぎても、夢を見続けたいとあがく人達の姿は、
愚かで滑稽で、そして格好良い」(鴻上尚史)
紀伊國屋サザンシアターにて、『リンダリンダ』を観てきました。全編に渡り、「ザ・ブルーハーツ」の名曲が並び、興奮しっぱなしでした。
今日のお客さんの雰囲気は比較的大人しくて、立ち上がったり、一緒に歌ったりするのはアウトなのかな~とか遠慮してたんですが、最後の『リンダリンダ』は、もう我慢できなくて、1回目のサビに入る直前で、最前列まで1人で走っていき、叫びました!!!!学生時代のノリで飛び跳ねながら歌っていると、なんと、そんな僕に松岡さんが応えてくれました!!いや、マヂです!!!すっごい近かったから!!!間違いない!!!!
役者さんも演技上手いし、演出も凝っているんだけど、それを口説くなりすぎないようにサラッと見せてくれる。さすが、鴻上さん!!!
もうそろそろ、僕らの世代が叫ぶ番じゃないだろうか。
劇の随所に、60年代70年代の学生運動、資本主義が作り上げた原発問題などが散りばめられていました。それは最近、僕がやたらと友人たちと話している、「各世代による時代の受け渡し」の片鱗のように思えました。つまり、上の世代が僕らの世代に、「時代」を語ってくれている感じがするのです。自分たちが生きた時代、失敗、そして現在に繋いだ何かを、下の世代、つまり僕らの世代に伝えてくれているのではないか。
じゃあ、僕たちは果してその叫びをキャッチできているか、また、僕たちは自分たちが生きた90年代を下の世代に語り継いでいけるようにきちんと「時代」として捉えているか。下を向いていないか。
「夢を見る時期を過ぎても、夢を見続ける素晴らしさ」を、僕らはもう知っているはずなのに、それを叫んでいるのは僕らの世代ではなく、やはりまだ上の世代の方々だということに、少しばかりの悔しさを持たなくてはいけないんじゃないだろうか。
先輩達がこれまでになく歩み寄ってくれている今、それを感じている人は、一体どれくらいいるんだろう。
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