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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 04/26/03:00

07.01.23:39

風の引力

ONE.jpg

この季節になると聴きたくなる

この季節にになると聴きたくなるアルバムがある。ASKAのソロアルバム『ONE』。
僕はこのアルバムがソロの中で一番好きです。
CHAGE&ASKAが大ヒットを飛ばした90年代前半は、名曲こそ多かったものの、その実、ASKAのナルシシズムが顕著だった感がありました。

しかし、このアルバムからそれは一変します。飾らない。壮大な曲を数多く手掛けてきた今までのASKAとは明らかに違う。「地球が終わるときも君の隣にいるよ」なんて台詞よりも、「おはよう」の一言の中に愛を見出せる、そんな日常の一瞬を大切に紡いでいるような作品群。

アルバムの歌詞カードの中には数編の詩が添えられていて、中でも秀作なのがこれです。
 



いつか
空のプールがひっくり返ったような
雨に僕は出会った

すばやく財布を盗って逃げ出すような
ポーズで走り出す人

僕はその中を悠然と歩いてみた
ときおり苦い顔をしながら空を見上げた

都会が無くしてしまった土の跳ねた匂いと
自分が今日くぐりそこねた問題のために

少しだけ体温が落ちた頬に
今はもう別れてしまった彼女の
電話の切り際の虚ろな返事にも似た

なま温かい雨は
滝のように切れ目なく僕を叩いた

僕のTシャツは川の近くで捨てられたビニールのなさけなさで
子供のころに覚えた言い訳のように張り付いた

僕は何故だかいろんなことを知ってる気持ちになり
大きな意味が僕の内側を自転した

家まで あと15分ほどの距離
傘のないときの最後の手段を使った僕だったが
あのときの雨は
たとえようのない解放感を僕に浴びせた

雨が降ると、僕はいつもこの詩を思い出してしまいます。しつこいくらいの比喩と思うかもしれませんが、どれもはずせない。その比喩が微妙なニュアンスをごまかすことなく僕らにちゃんと伝わる。
そして、夏が来る。
一曲目の『風の引力』が始まる。初めて聴いた高校一年生のとき、出だしの歌詞にドキリと来ました。



風の引力

ここいらあたりの引力はおかしい
体が君に沈んで 動けなくなる 迷えなくなる

僕のことなのに僕よりも詳しい 君の言葉に乗るよ
嫌なできごと 忘れる為の努力は
もう止めにしよう もう終わりだ

君は夏の日の 風のやり方で
僕のページを めくって行く

君の心を引き算してみる
最後に残ったものが僕じゃなくても 今は確かに惚れてる

いつも答えを知りたがるような そんな毎日だった
眺めのいい景色ばかりを追いかけては
自分が景色になってしまうね

君は夏の日の 風のやり方で
僕の背中を 押して行く

乾いたシャツのそばで 夏の影がゆれる
僕は君の側で 背伸びをする

君は夏の日の 風のやり方で
僕のページを めくって行く

君は夏の日の 風のやり方で
僕の背中を 押して行く

 
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