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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 04/10/23:38

04.16.00:00

許せないもの

自分なりの「こだわり」ってある
 
例えば恋人にするなら
 
タバコを吸っていない人がいい
 
博打をしない人がいい
 
犬好きじゃない人がいい
 
 

「こだわり」とは「許せないもの」でもある
 
タバコを吸う人が許せない
 
博打をする人が許せない
 
犬好きな人が許せないのだ



人は人を許せない生き物
 
だからこの世から戦争はなくならない
 

 
だがしかし 悪を許す必要などあるのだろうか
 
だがしかし そもそも僕が思っている悪は悪なのか
 


許す価値があるものなのか
 
許さない価値があるものなのか
 

いつもジレンマ

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04.15.00:00

夜明け

夜から朝に変わるそのひと時を

僕はとても愛しく思う


 
誰もいない真っ暗な土手を走ると

世界を独り占めしているみたいで

気持ちがいい
 


同じことを考えている人が何人もいるみたい

すれ違いながら どこかでシンパシー

人はきっと一人になれないようにできている
 


一人じゃ光ることのできない月はいつも

一人で輝く必要はないことを教えている
 


もうすぐ夜明け
 


夜は力を抜くように明度を上げて

空は紫立って青みがかって白々と明けてゆく


 
夜明けは世界が白と黒だけでなくいつも

その間の中間色があることを教えている
 


大きな沼が 逆さの空を作ってゆく

水面を飛ぶ鳥は 空を泳ぎ

キラキラは乱反射して キラキラキラキラ
 


僕は水平線を真似て両手を広げ

何かを掴むようにグッと拳を握った


 
あと何度こんな気持ちで

この美しい夜明けを抱きしめられるだろう
 


大きく息を吸った

04.14.00:00

4月生まれと3月生まれ

4月生まれの君の背中は眩しくて

3月生まれの僕はいつも影みたいにくっついていた


 
通学路を外れるのが好きで

大きなランドセル揺らして

振り回す木の棒 蹴飛ばす石ころ

最後はいつもの公園 
そこが僕らのすべてだった
 


僕の初めてはいつも君と

部屋の中じゃ聴こえなかった虫たちの声が

季節の中に響き渡ってゆく
 


僕らが呼んでいた 神様の木

君は慣れた手つきで登るのが上手で

初めて登った僕はやっぱりヘタクソで

降りられなくなってシクシク泣いてしまった 



世界で戦う君の背中は逞しくて

僕はささやかなペンだこに静かに誓いを立てた
 


誰も知らない苦しみ

ベンチの下に灰を落としてゆく

すれ違いながら入れ替わりながら座っていたこと

最後はいつもの公園 僕も君も知っていた
 


大切なことはすべて君と

どこかで一人になっても一人じゃないこと

描いたイメージをはみ出したっていいんだよ
 


僕らが作り上げた 昆虫マップ

湿った雑木林の堆肥をかき分けた

見つけたものはなんだっけ

ミーンミンミン 君のことしか思い出せない
 


 
気づくと大人になっていたように

気づくと戻れなくなっている



宛先不明の葉書のように
 
何度出してもどこにも届かなくて

どこにも行けない気持ちがここにある
 


握りしめたままいくつも朝を迎えて

どこにも行けない気持ちは

どこにも行っては行けない気持ちなのだと気づく



ゼロにしてやり直すのではない

すべてを背負って新しく始めればいい



4月生まれの君は新しいことを始めるのが得意で

3月生まれの僕は いつも新しく勇気を湧かす

04.13.00:00

朝方のシャワー

朝方のシャワーは
 
頭を下げれば

昨夜の疲れを流してくれるようで
 
見上げれば

今朝の僕を新しくしてくれるようで
 



僕は視覚を閉じて 何かを開く
 



僕の頭は

誰かに洗ってもらった方が 気持ちがよくて

どんなに真似てみても うまくいかなかった
 



一人じゃ感じられないものが

こんなところにある
 



きっとあれもこれもそうだ

04.12.00:00

幸せのレシピ

今も昔も 僕らは地球の鍋で

作り方がわからない料理を試している


 

道路を走る車は未来の形になったかな

電車の車窓に映る表情は

昔の人が願ったように柔らかいかな



 
パラパラパラパラ 今日もどこかで

「幸せのレシピ」をめくる音



 
あの頃の君は まだ生えたばかりの羽を

必死にはためかせて

僕が行き先を尋ねると 答える間も惜しむように

白くまだ軟らかい羽を激しくはためかせた



 
僕は夏のカーテンのように君にめくられて

誰かの昼寝をそよいだ
 
 


6畳半に灯ったオレンジの光

折りたたみテーブルにかじりついたカブトムシ

完成した頭のイメージを スケッチブックに描いては

零してしまった微笑みを 慌てて拭いて

明日に向かって飛んでゆく
 



僕は夏のひまわりのように君に揺られて

誰かの瞳で思い出になった
 




6
時半に灯ったオレンジの光

メタリックキッチンに向かうコックコート

何度も鍋をかき回しては 何度も焦がしてしまう

溢してしまった悔しさを 慌てて拭いて

明日に向かって飛んでゆく



 
僕は夏の風鈴のように君に鳴らされて

誰かの耳で歌になった
 
 


明日のどこかで風がめくる 幸せのレシピ
 

パラパラじゃなくてバサバサと鳴る

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