04.20.14:32
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03.22.00:12
say anything
最近の僕は
まとまっているより 散らばったくらいの方がいい
脱ぎ捨てた靴下に 昨夜の疲れが溜まっている
読みかけの雑誌に お気に入りの日曜日が載っている
飲み残したコーヒーに 苦い思い出が浮かんでいる
僕はそれを毎週月曜日の朝 流しに捨てる
トリスタン・プリティマンの「say anything」を流して
You can say anything
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03.21.00:20
curtain
一度始まったら
止めることも戻すこともできない演劇のように
幕が上がったときの 舞台役者の気持ちで
今日を生きたい
僕は「自分」という役を上手に演じられているだろうか
僕は「自分」という役を上手に演じられているだろうか
セリフは自然と口から溢れ
身体は勝手に動くようになっているだろうか
「本物」になれているだろうか
「本気」になれているだろうか
誰かの胸で 余韻になれるだろうか
滝のように汗は流れて 涙は紛れるように合流する
滝のように汗は流れて 涙は紛れるように合流する
拳は太腿の横で握りしめたまま
まっすぐに まっすぐに
幕を閉じるときの 舞台役者の眼差しで
君を見つめたい
03.20.00:56
カケラ
いつか僕は バラバラになってしまって
自分のカケラを探す旅に出た
探し当てても
果たしてこれが 本当に自分のものであったのか
そうでないのか わからなくて
その度に 周りの人に聞いて回った
「そうだ」という人
「そうじゃない」という人
僕は迷ってしまったこともあったけど
「迷って手にしたものが答えだよ」って教えてもらったよ
僕は僕の答えが 正解か間違いか不安だったけど
「誰も丸付けなんてできないんだよ」って教えてもらったよ
今の僕の姿は あの頃の僕とは違うみたい
僕が選んだものばかり
拙いかい 未熟かい
でも 君に見てほしいと思える
僕になれたよ
03.19.00:38
Back Number
君のハンドルに 一日を任せたら
僕はもう 車窓に貼り付いて
外の世界を覗く 子どものよう
外の世界を覗く 子どものよう
帰省する車内で
いつまでも続く冬の田園を眺めていた 子ども
いつまでも続く冬の田園を眺めていた 子ども
ちぎられた雲たちが 何かを描いていくのだけれど
いつも形になる前に 僕は通り過ぎてしまう
リピートを繰り返す 1枚のアルバム
理由もなく耳に残る2曲を
タイトルも尋ねないまま サビだけ口ずさんでいく
きっと僕らはそんな感じだ
どんな形なのか これは何なのか
名前はあるのか 名付けられないのか
わからないまま 愛していく
息を抜くように 父はマイルドセブンを吸った
逃げ場を失った僕は
窓を開けて白い長い息を吐くと
なんだか父の真似ができている気分になった
冷たい空っ風が 額に当たって僕の前髪を立てた
風の音しか聞こえなくなった
次々に去来していく景色を
許すように見つめていく
きっと僕らもそんな感じだ
どこへ向かうのか どこへ辿り着くのか
進んでいくのか 帰っていくのか
わからないまま 続いていく
03.18.04:57
RUNWAY
テクノに揺られ フラッシュを浴びながら
前だけを見続けるモデルのように
胸を張って歩きたい
私が歩いても 音楽は流れないし
フラッシュは焚かれない
満員電車で足を踏まれながら
少し擦れた 革靴を眺めてしまう
例えば この小さな交差点で
向かいの男性たちは 信号ではなく
私の隣にいるこの女性を眺めているだろう
私にとっては ただ毎日渡るだけの「横断歩道」が
彼女にとっては パリコレの「ランウェイ」なのかもしれない
「なりたい自分」は いつしか「なれない自分」に変わっていった
でも 私は自分を「あきらめた」わけではない
自分を「認めた」のだ
私なりの小さな目標がある
私なりの穏やかな愛がある
私なりの大きな夢がある
私なりのでこぼこの道がある
決して引き返すことのない自分の道を
颯爽といこう
片方だけ 口角を上げながら
太陽の光でいい イヤホンから流れるJ-POPでいい
私が歩く道こそが
私だけの「ランウェイ」だ
そして 信号が変わった