11.22.03:00
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03.13.15:04
「リョウタとアキコ」
いつか15歳の頃を思い出したとき、
僕はどんなふうに振り返るだろう。
いつか15歳の頃を思い出したとき、
私はどんなふうに振り返るだろう。
文節と単語の違いって、なんだっけ。
「解の公式」って、なんだっけ。
一番石油の輸出量が多い国は、どこだっけ。
必死に覚えた年号や、化学反応式も、少しずつこぼれ落ちていく。
きっと、こんなに必死に覚えた英単語も熟語も、忘れてしまう。
でも、きっと、アキコちゃんと飲んだコーラの味を僕は忘れない。
2人で食べたカップラーメンの味を、帰り道見上げた満月を、
どうしようもなく思い出す。
僕にとってこの受験は、
アキコちゃんと出会ったことや、リョウちんと出会えたこと、
アキコちゃんと交わした会話、リョウちんと話せたこと、
アキコちゃんと一緒に過ごした時間、リョウちんと一緒にいれたこと、
それがすべてで、忘れられないことばかりだよ。
ねぇ、
どんな大人になっていますか?
私らしく過ごしていますか?
僕らしく生きていますか?
今、幸せですか?今、苦しいですか?
私を見てくれている人はいますか?
僕のそばにいてくれる人はいますか?
新しい友だちはできましたか?昔の友だちと仲良くしていますか?
約束は果たせましたか?果たせなかった約束はありますか?
大切な人は増えましたか?
大切な人を忘れていませんか?
大切なものは、まだ大切にしていますか?
僕らはもう、「また、明日」と手を振ることはない。
それぞれの学校で、それぞれの教室で、それぞれの窓から、
それでも同じ空を見て、君が、あなたが、僕を、私を、
思い出してくれればいいな。
私たちはもう、「また、明日」と手を振ることはない。
それぞれの毎日で、それぞれのスピードで、それぞれ大人になっていく。
でも、君の「また、明日」という小さな約束が、
僕にとって当たり前の明日を、特別な明日に変えていってくれたように、
きっと、「また、いつか」という約束が、
私にとって当たり前の未来を、特別な未来に変えていってくれるに違いない。
明日の朝、彼と目があったら、こう言おう。
明日の朝、彼女と目があったら、こう言おう。
目いっぱいの感謝と、僕らの未来が繋がっていることを信じて‥
「また、いつか!」
12.26.19:57
『JUMP』★★★★
役者のキレが半端ない!
東京グローブ座(新大久保)まで『JUMP』の千秋楽を観に行きました!
韓国初のロングラン作品ですが、すっごい良かったです!!
特徴は3つあって、
(1)ノン・バーバル
台詞がないため子どもから大人まで、国関係なく楽しめる。
(2)コメディ
単純明快な設定と、コミカルなアクトで爆笑の連続。
(3)ダンス・アクション
筋肉ムッキムキの役者のパフォーマンスは、日本では中々お目にかかれません。
特に感心したのは、(2)のコメディ。
「世界共通の笑い」と言うと、オーバーアクションで見せるドリフ的なものを想像してしまいます。それも勿論あるのですが、注目すべきは「間」。本当に秀逸な「間」を取ってきます。「間」って、日本独特なものがあるのかと思っていたのですが、どうやら世界共通で笑いの間というのは存在するようです。なんか少し新しい発見でした。
90分間の演出・構成も素晴らしかったです。開始15分間で観客の心をつかむと、今度は観客1人に舞台に上がってもらい、笑いをとる(コレが2回ありました)。役者と観客との間に壁がなくなると、あとは圧倒的パフォーマンスでエンディングまでもっていく。子どもやおじいいちゃんおばあちゃんの笑い声が響き渡り、会場は飽くなき拍手を最後まで送り続けました。
ほんと、良質な舞台を見たな~って感じです。
韓国の舞台って初めてだったんですが、役者のキレが半端ないですね。身体を鍛える大切さを再認識させられました。さて、僕も3月に向けて身体、鍛えます!
●『JUMP』公式HP
05.21.23:11
ハンドダウンキッチン
■ハンドダウンキッチン
作・演出:蓬莱竜太
出演:仲村トオル、YOU、仲村倫也、柄本佑、千葉哲也、佐藤めぐみ、宮崎敏行、江守徹
公式HPはこちら
友人の誘いで渋谷パルコ劇場まで観劇に行きました。
料理の味などよりもデタラメなやり方で集客に腐心するオーナーシェフ(仲村トオル)と、理想をもって新天地・レストラン「山猫」を訪れたシェフ(柄本佑)とのぶつかり合いによって、社会風刺的な作品に仕上がっています。
~見どころ~
★仲村トオルはデンゼル・ワシントン。
序盤、新聞を読もうとする仲村トオルに柄本佑が話しかけると、「読むのを邪魔するなら、新聞よりも面白い話をしろ」と無茶振りをされるシーンがある。これはデンゼル・ワシントン主演の映画『トレーニングデイ』を観ている人であれば思わずほくそ笑んでしまうところ。
★仲村トオルは舞台の方がいい!?
近年、WOWOWのドラマや、舞台での活躍が目立つ仲村トオル。最近観たのは『現代能楽集奇ッ怪其ノ二』(2011)。真面目で実直な方らしく、映像で求められる細やかな心の機微などよりは、大きな声やアクトが求められる舞台の方が、彼の持ち味がより発揮されているような気がします。これからも舞台での活躍が期待できそうですね!
★YOUの独白シーン
台詞を覚えるのが苦手と言う、YOUさん。オープニングでは、少し発声に不安を覚えましたが、終盤で見せる独白シーンは見モノ!男性キャストの多い中で、きっちり女性の持つ視点を感じさせてくれます。
★江守さんがKY!?
悪役で見ることが多いですが、今回はシリアスな中にほっこりと笑いを取りに来ます!必見(笑)!
何よりもうれしかったのは、公演が終わって喫煙所でタバコを吸っていると、
「すみません、ライター貸してもらえませんか?」と1人の男性が声をかけてきたこと。
実はこの人こそ、今回主演の柄本佑くんの弟、柄本時生くん!僕が大好きな役者の1人だったんです!
ひそっとファンであることをお伝えしました。すごい良い人でした!!
ってか、渋谷駅で殺傷事件があったみたいですね。
18時20分って…、もろ駅に着いたところでした(T_T)
12.23.01:04
The Rocky Horror Picture Show
神奈川芸術劇場にて、現在絶賛開催中の、『ロッキーホラーショー』!
( by 「劇団☆新感線」 演出:いのうえひでのり 主演:古田新太)
大学時代の友人の誘いを受けて、僕が参加している柏市児童センターミュージカルの方々と一緒に観劇に行きました。最近は、観劇というと専らWOWWOWだったのですが、改めて、“生”の良さを再確認しました。それは、もちろん観客との一体感というのもあるのだけれど、僕が一番「いいな」と思えた瞬間は、やっぱりカーテンコール。手をつなぎ合って、スタッフ全員が観客に応えるシーンが一番印象的だった…。
みんなで作り上げる楽しさや達成感が、観ているこっちまで伝わってくる。先日、この劇を一足先に観に行った大学時代の友人が、Facebookで、「また芝居がやりたくなった」と呟いていたけど、きっとカーテンコールに胸を打たれたに違いない。
僕たちのミュージカルを観に来てくれる人達にも、それがちゃんと伝わるような舞台を作りたいな、と思う。
そういえば、僕の近くの席に、演出のいのうえさんが座っていました!
緊張して、声かけられなかったけど(^_^;)
~関連リンク~
●『ロッキーホラーショー』
●劇団☆新感線
●神奈川芸術劇場
12.14.23:16
松たか子から目が離せない
松たか子から目が離せない。
今、劇関係者の誰もが夢中になっている女優がいる。
「松たか子」。
僕らの記憶の中だと1996年の『ロングバケーション』、1997年の『ラブジェネレーション』、そして2001年の『HERO』など…SMAP木村拓哉の共演女優としての認識が強い。
最近ではモントリオール映画祭で最優秀監督賞を受賞した『ヴィヨンの妻』が有名だ。
でも、近年の彼女の輝きはむしろ、“生”の舞台の中にこそある…と僕は思う。
2005年 読売演劇大賞にて優秀女優賞を獲得してから3年…
2008年 彼女は最優秀女優賞として一番高い台に上ることになる。
『ロマンス』作:井上ひさし 演出:蜷川幸雄(2007年)
『SISTERS』作・演出:長塚圭史(2008年)
『NODA・MAP パイパー』作・演出:野田秀樹(2009年)
『ジェーン・エア』脚本・演出:ジョン・ケアード(2009年)
僕が近年観た著名舞台が上記だ。この脚本・演出陣に驚いてほしい。
日本演劇界のトップの方々はもとより、『レ・ミゼラブル』で知られるジョン・ケアードまでが松たか子を自分の舞台の上に立たせているのだ。
これほどまで周囲を魅了して止まない
松たか子の魅力とは一体何なのであろうか。
その要因の一つに、僕は「声」を挙げたい。
舞台での松たか子の声はとても聞きやすい。
はっきり発音するし、大声を上げても声が割れるようなことはない。
しかしその一方、単調で…なんとも感情移入が十分に為されていないようにも聞こえる。
これは現代演劇から遡っているような気がする。
そう、ちょうど日本が海外演劇の背中ばかり追いかけていた1960年代の近代演劇のよう。
最初はあまり好感を持てなかったのが僕の正直な感想です。
それは『ロマンス』でも『SISTERS』でも感じた僕の違和感。
しかし、幾度か彼女の舞台を観ている内に…
とても不思議な現象に気付いたのです。
「一観客として、“松たか子の役に”感情移入しやすい」
勿論これは僕の個人的な一感想です。
松たか子の存在がどんどん遠くなって行く代わりに、透明感のある“声”の向うに僕は、もう一人…この物語の人物を感じていることに気付いたのです。
これは本当にビックリしました。
大竹しのぶも大女優でめちゃくちゃ上手いと感じるけど、やっぱり大竹しのぶなんですよね。
そして最近、WOWWOWで放送された『ジェーン・エア』を観ると、それは確信に変わりました。
彼女は、特徴的な単調な声出しではなく、きちんと感情を乗せた声で演技していたのです。
これから推察するに、彼女はやはり声に感情を乗せる場合と控える場合とで意図的に使い分けているのだと感じました。『ジェーン・エア』では日本人には馴染みのない海外の物語。
登場人物に日本人が感情移入するには少し手間取る。そこを助けるかの如く、彼女の“声”はいつもより感情が豊かに表現されていると感じました。
今はもう…ただただスゴイ女優としか言いようがないです。
30代…体力的にも経験的にも今最も脂の乗っている時期なのでしょう。
音楽家としても9枚目のアルバム『Time for music』をリリース。
全10曲中4曲は松たか子の書下ろしの新曲、5曲を英語詞カバー、残る1曲は、父である松本幸四郎さん(当時市川染五郎)の作詞・曲で1967年リリースした、大ヒット曲「野バラ咲く路」を収録。
僕のオススメは2曲目の『500Miles』作詞・曲:Hedy West
日本語歌詞は忌野清志郎です!