11.24.17:47
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07.31.05:15
ひとひらの勇気
大きな絵を描くときに
筆を長く持つように
細かい絵を描くときは
鉛筆を短く持つのさ
そのとき そのときのやり方がある
大きな絵を描くのに
絵の具を集めるのも素敵だけど
今ある絵の具の中で
何が描けるのか考えるのも楽しい
決めたように歩けないときは
決めないで歩いてみるのさ
ほら歩けた
と言えるじゃないか
そのとき そのときの道がある
それは初めて通学路を外れた帰ったときの
ひとひらの勇気みたい
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06.16.01:09
Strawberry Moon
どこに行ってもどこにも行けない
宇宙の中で迷子になった隕石のようさ
僕らの出会いは
生まれた時代も 流されてきた時間も
互い違いながら どこかで同じ瞬間を迎えている
宇宙の片隅で
まだ梅雨を知らない6月の間に
思い切り笑い合いたい
小さい 冷たい足を
包み込むように温めてゆく
目が合ったら少し照れたような
Strawberry Moon
たとえば月には代わりがいないように
君を照らす君の月でありたいものさ
どんな夜だって
くだらない話も どうしようもない話も
笑い笑いながら どこかで特別な瞬間になってゆく
宇宙の片隅で
まだ梅雨を知らない6月の間に
思い切り笑い合いたい
帰り道 冷たい夜空
忘れられない1日になってゆく
小さな人差し指が教えてくれた
Strawberry Moon
僕はときどき夜の静寂を駆け抜けて
息を切らして 空を仰いで
会いたいと呟いた
Strawberry Moon
僕はときどき夜の静寂を駆け抜けて
息を切らして 空を仰いで
会いたいと呟いた
Strawberry Moon
05.27.00:00
僕たちだけが知っている答え
泣いてしまった
悲しかったわけじゃない
何も言えなかった自分を
何も言わず抱きしめてくれた人がいて
まるで初めから場所を知っていたみたいに
冷えた心の背中をさすってくれたんだ
月に向かうような帰り道
この気持ちはどこから生まれてどこに向かうのか
一人じゃわからなかったものが
一緒に歩いていると
他愛のない話で形になって延々と続いてゆく
僕らの言葉はどこから生まれてどこに向かうのか
眠っている間に忘れてしまった夢を
僕らは思い出すように
響かせ合うように
形にしてゆく
誰も知らない答えを僕たちだけが知っている
05.21.00:00
明日の光
雲と雲の間からやっと現れてくれた
消えていたのではない
誰かが見つけてくれるまで隠れていただけ
明日の光
僕は僕を知らなくて
うまく身体を動かすことのできない歯がゆさで
膝を抱えて泣いていて
照らされて初めて影ができて
僕は僕の形を知ったのさ
僕は右手でキツネを作ったのだけれど
君はオオカミだって笑っていた
そんな日を覚えている
手を伸ばしても 遥か彼方
手紙のようにただ届くのを待つしかない
明日の光
照らして跳ね返って飛び交って
水面は眩しく今日を始めてゆく
あの日の小石を川へ投げて
ちゃぽんと波紋が拡がって
風が吹く
人は失くすことに慣れるわけじゃない
人は忘れることに慣れてしまう
君を守るように君を避けて拡がってゆく
僕の波紋
やがて今の僕らも鏡みたいに凛と張って
誰かが見上げる春の空を映せればいい
明日の光