11.25.01:42
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04.04.00:00
虹
大きなアーチを描いて 街と街を結んでゆく橋
大きなマンションが現れて 道ゆく人が思うこと
前に何があったっけ
色褪せる暇もなく カラフルに忘れちゃう
高校生がダンスを踊って 駅のホームで笑っている
傘を振ったサラリーマン 苦手なアイアンの練習をしている
同じ電車に乗り込んで
時代をすれ違いながら パラレルに交わっちゃう
全身を刺していった 太い槍の雨
僕はびしょ濡れになって
涙なのか 汗なのか
わからないまま しょっぱい
虹がかかる前に 見上げてしまう
探しものがなかなか見つからなくて
虹が消えてから 見上げてしまう
探しものがなかなか見つからなくて
大きな声で 空をめがけて 人差し指
道しるべみたい
君はオフィス街の真ん中で 僕は机の片隅で
君は悲しみの真ん中で 僕は夢の途中で
いっせいに見上げながら 涙で滲んだ
虹が見えた
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