11.22.14:34
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04.09.01:09
サーバント・リーダーシップ
servant leadership
このまえ、NHKEテレで「仕事のすすめ~宮本亜門 舞台流コミュニケーション~」という番組を観た。演出家・宮本亜門さんの役者とのかかわり方を通して、リーダーシップ哲学を紹介するものだ。
従来、演出家というものは、蜷川幸雄さんに代表されるように、強烈なビジョンを持ち、役者を罵倒し、現場にある一定の緊張感をもたらす、どちらかというと、ちょっと怖いイメージが先行しがちだ。
最近だと、『クレイジーハ二―』を手掛けた本谷有希子さんとか(マスコミのブランディングも多分に働いているけれど)。
僕の所属していた大学のサークルでも、演出家っていうと、一番偉くて、権力があって、わがまま奴が多かった(笑)。それが悪いとは決して思わないけど、そういった強いインプリントが僕の中にも確かにある。
けれど、宮本さんは違う。
その光景は、トップダウン型の組織の許で演じてきた役者たちからすると、実に異様だ。自ら現場の緊張を払拭するように笑いを誘い、役者に駆け寄り、罵倒の代わりに賞賛を与える。
「緊張は、役者のポテンシャルを引き出すのに、邪魔なもの」と語る。
「サーバント・リーダーシップ servant leadership」。
俺についてこい的な「支配型」ではなく、相手に奉仕し、導く、「支援型」リーダーシップのこと。
これには10の特性があり、ビジネスフィールドでも、スタンダードな有用哲学として知られているようだ。
(1)傾聴
(2)共感
(3)癒し
(4)気づき
(5)納得
(6)概念化
(7)先見力
(8)執事役
(9)人々の成長への関与
(10)コミュニティづくり
※個人的には、(6)ができているできていないって大きいと思う。
けれど、この場合の組織作りって「継続性」が見込まれていることが前提だと思う。つまり、長期スパン。「期間限定」で集まったメンバーにこれを実践していくのは、本当に難しいことだと思う。時間が足りない。
だからこそ、それを実践している宮本さんを素直にスゴイと思うし、自分も真似できるところはやりたいと思う。実際にはこれまでも意識してやってきたのだけれど、それを体系的に言語化して見直すのは重要だと思う。
「感覚と経験値でなんとかなるようになっている時期が一番危ない」
・・・はい。
~関連サイト~
●「NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会」
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