忍者ブログ

The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
06 2020/07 1 2 3 45 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16 17 1819 20 21 22 23 24 2526 27 28 29 30 31 08
RECENT ENTRY
RECENT COMMENT
[04/18 サン]
[01/30 RED☆]
[09/02 名無し]
[04/14 4月生まれの僕]
[01/06 みっちゃん]

07.09.14:28

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 07/09/14:28

03.07.12:07

「依る」のではなく、「帰る」



「依る」のではなく、「帰る」

風の強い日だった。
差された花は、たぶん、アイツが置いて行ったものだろう。
1年に1回、必ずここに来るようにしている。
1年の経過を確かめるように、22歳から数えるように、今に頷くように。

近況報告をする。誰にも言えないこともある。ちょっと情けない自分もいる。今の自分はどうかな?なんて聞きながら、ダメだよなって笑いながら、最後は、「がんばるよ」って言葉で結ぶことにしている。いつもの問答だ。

1人で来たのは久しぶりだ。
でも、あのときとは意味が違う。
それぞれの時間が経つということは、それぞれの時間に彩られるということで、僕らの色はそろそろ、混ざり合う場所も余白もなくなってきている。
気づいたときは寂しかったけど、今となっては、それが誇らしくも思う。
既存のものにみんなが一斉に依るのではなく、1人1人が新たに築き上げたものに、片足を乗せている。だから今は、「依る」のではなく、「帰る」と呼べる。

遠くに、1組の老夫婦が、丁寧に水を流し、たくさんの花を添える姿が見えた。
きっと、毎年2人で来ているのだろう。
寄り添いながら、手を合わせる姿に、しばらく見とれてしまった。

不意に、ゴオッ!という突風が吹き、僕は身を守るように、背を向けて目を瞑った。
周りの木々達は、急角度で隣にもたれ掛かっている。
でも、空を見ると、意外に雲は流れていなかった。上空は風がないのだろうか。
老夫婦もまた、何事もなかったかのように、祈りを続けていた。
留まるように、ぴったりと寄り添い合うように。
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら