04.04.18:16
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05.21.00:00
明日の光
雲と雲の間からやっと現れてくれた
消えていたのではない
誰かが見つけてくれるまで隠れていただけ
明日の光
僕は僕を知らなくて
うまく身体を動かすことのできない歯がゆさで
膝を抱えて泣いていて
照らされて初めて影ができて
僕は僕の形を知ったのさ
僕は右手でキツネを作ったのだけれど
君はオオカミだって笑っていた
そんな日を覚えている
手を伸ばしても 遥か彼方
手紙のようにただ届くのを待つしかない
明日の光
照らして跳ね返って飛び交って
水面は眩しく今日を始めてゆく
あの日の小石を川へ投げて
ちゃぽんと波紋が拡がって
風が吹く
人は失くすことに慣れるわけじゃない
人は忘れることに慣れてしまう
君を守るように君を避けて拡がってゆく
僕の波紋
やがて今の僕らも鏡みたいに凛と張って
誰かが見上げる春の空を映せればいい
明日の光
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04.20.00:00
この手に残るもの
握りしめる
一生懸命走れば落ちてしまう
強く握っておかなくてはならない
強く握りすぎると潰れてしまう
優しく握らなくてはならない
たくさん握れば零れてしまう
大切なものだけ握らなくてはならない
大切なものが増えたときには
本当に大切なものかどうか考えなくてはならない
この手に持てるものは限られているのだから
失ってでも手に入れたかったもの
失ってでも守りたかったもの
この手に残るものはなんだろう
広げてみる
04.19.00:00
僕の探しもの
何かを強く願っているのに
何を願っているのか 僕にはわからない
空腹で何かを食べたいのに
何を食べたいのか 僕にはわからない
母に行く先を尋ねられても
うまく答えられなかった夏休みの昼下がり
ただ自転車を走らせた 目的のない旅
小さな僕が探していたものは
きっと見つけたときにわかるもの
まだ僕には見たことのないものが多すぎて
世界はきっと僕の知らないことで溢れている
だからきっと探しものなんてわからない
見つけたときにわかるのだ
04.18.00:00
端数
僕は自分の気持ちを四捨五入するのが苦手で
端数ばかりが無理数みたいに続いてしまう
いったいどこで繰り上げればいいのか
繰り上げてもいいのかもわからない
悲しみと呼ぶには痛みがたりなくて
幸せと呼ぶには笑顔がたりないような気がする
直感的に誰しもが誰しもの感覚で
名前を付けているようなのだ
認識しやすいように
大雑把に概数として呼んでいる
ただ僕は
君が切り捨てた端数にこそ興味があるのだ