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The Ropes~平成の常盤荘~代表三輪亮介のブログです。 ここでは日常で切り取った一枚の写真をもとに 日々の想いなどをつづりたいと思います。
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  • 11/23/07:27

08.06.02:17

問題解決学習ぅってなに?

問題解決学習とは…

これまでの教師側から与えて行く知識伝道ではなく、子どもが自ら疑問を持ち、考え、答えを導き出す、いわば自主性を重んじた学習方法。「好きこそものの上手なれ」といった具合に、子どもの学習意欲はもちろんのこと、論理的思考能力・学力向上にも有用。

問題!!
ある日、子どもと公園に行きました。
するとあなたは赤トンボが飛んでいるのを発見します。
子どもはまだ気づいていません。
この前、図鑑で一緒にトンボの種類を読んであげたばかりです。
教育熱心なあなたはどうにか子どもに気付いてほしい!と思います。
さて、あなたはなんて話しかけますか?



①「●●ちゃん、見てごらん。ほら、赤トンボ!
すごいねぇ、きれいだねぇ。この前図鑑で見たよね?覚えてる?」
②「●●ちゃん、見て!トンボ!あれ、何トンボだっけ?覚えてるかなぁ?」
 
ほとんどの人がこの2つの選択をしているのではないでしょうか?どちらが間違いというわけではないです。両者とも、とても子どもをかわいがっているのが分かります。ただ、問題解決学習に基づけば、②が正解ということになるでしょうか。
 
しかし!!
さらにすごい答えがあるんです!!それは…
 
③「●●ちゃん、見て!オニヤンマがいるよ!」
 
どうでしょう?子どもはなんて答えるでしょう?
「違うよ、ママ。あれは赤トンボだよ。オニヤンマは尻尾が黄色と黒でシマシマなんだよ!」
秀逸なのはこの投げかけだけで少なくとも3つの効果が得られていることです。
・自発的に学習した赤とんぼを思い出している。
・赤とんぼというひとつの教材から複数の学習領域に関連できている。オニヤンマ、さらにはその後の会話によっては生息する時間・場所など、この公園が適しているかなどの検証まで持っていける。
・大人に勝った!という優越感で、学習意欲が上がる。家に帰ったら図鑑を開く可能性が高い。促すなら、「お母さん間違っちゃった。すごいなぁ、●●ちゃんは。あとで図鑑で教えてくれる?」などの会話を挟んでもいい。
 
面白いですよね。これは元立教大学教授・奈須正裕先生のコラムで知ったものです。
当時、僕は専門学生の19歳だった気がします。感銘を受けて、その後大学進学を決めたわけです。
実際は授業を1年次しか受けられなかった気がします。上智に引き抜かれたのです。お金かなぁ(笑)
 
とにかく、これってあらゆる場面で使えます。大人は子どもよりも多くを知っているから、ついつい先に答えを言ってしまうものです。「これなぁに?教えて。」と言うだけで、子どもの反応はガラリと変わります。これって、「問題解決学習」なんて言葉を知らなくても出来ている人っているんですよね。マジですごい!!是非、お試しください。
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